2022年6月27日月曜日

コロナによる脳後遺症の大規模調査 デンマーク

コロナ後遺症について知るには感染の波が終わって半年以上が経過してから、感染した人と感染しなかった人を比較した大規模調査が必要です。今回、デンマークの結果が発表されました。

2020年2月から2021年11月までのデンマークにおける入院患者および外来患者を調べたものです。ウイルスはアルファからデルタ変異だと推定されます。

コロナの検査を受けた919,731人のうち、感染者では、アルツハイマー病と診断されるリスクが3.5倍、パーキンソン病が2.6倍、脳梗塞が2.7倍、脳内出血が4.8倍でした。コロナウイルスは脳に多面的に影響を残していることがわかります。

後遺症で知りたいことは、ワクチン接種が後遺症の発病に有効かどうかと、オミクロンによる後遺症はデルタなどによる後遺症と違いがあるかです。デンマークでは多くの人が2021年の秋に2回目のワクチン接種を終えていた状況だったので、ワクチンの効果についてはわかりません。オミクロンについては、あと半年結果を待つ必要があります。

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