2020年8月13日木曜日

カモメに飛ぶことを教えた猫

ルイス・セプルベダ/河野万里子訳『カモメに飛ぶことを教えた猫』(白水社)を市民図書館で借りてきて読了。チリ生まれでスペインに住んでいたルイス・セプルベダはコロナで4月に亡くなってしまった。

「これまできみが、自分を猫だと言うのを黙って聞いていたのは、きみがぼくたちのようになりたいと思ってくれることが、うれしかったからだ。でもほんとうは、きみは猫じゃない。きみはぼくたちとは違っていて、だからこそぼくたちはきみを愛している」

「きみのおかげでぼくたちは、自分とは違っている者を認め、尊重し、愛することを、知ったんだ。自分と似た者を認めたり愛したりすることは簡単だけれど、違っている者の場合は、とてもむずかしい。でもきみといっしょに過ごすうちに、ぼくたちにはそれが、できるようになった」

「飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願った者が、全力で挑戦したときだけだ、ということ」

美しく、心が洗われる猫とカモメの物語だった。



肌の色が問題なのか?

「副大統領候補にハリス上院議員  黒人女性初」ってニュースにあるが、黒人の定義は?ハリスさんの母親はインドからの移民、父親はジャマイカからの移民だ。ジャマイカの人も原住民、スペイン、英国出身などいて多様だ。肌の色は様々だから黒人、白人という区別する名称は使わなくても良いのではと思う。黒人をアフリカに限定するのもおかしい。肌が黒くてもアフリカには多様な人がいる。