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2021年10月12日火曜日

Aperol Spriz

今から10年ほど前、イタリアのヴェローナの古代の円形劇場のそばにあったカフェのテラス席に座った時、周囲の人が鮮やかなオレンジ色の飲み物を飲んでいるのを見て、あれを下さいと注文して飲んだのがスピリッツとの初めての出会いだった。

オレンジとハーブのリキュールのアペロールをソーダ水とプロセッコ(イタリアのスパークリングワイン)で割ったカクテルが
スピリッツです。スピリッツはイタリアからヨーロッパ中に広まったようだ。最後に飲んだのはドイツの河辺のテラス席だった。

これまで日本でアペロールスピリッツを飲んだことはなかった。ところが、今日、いつも行くスーパーの棚に、アペロールとプロセッコが並んでるのを発見した*。


手にとってみたが買わなかった。やはり、カラッとした夏のヨーロッパのカフェのテラス席で飲みたかったから。それがいつ叶うかがわからないとしても。


*  3週間後に行ってもまだ売れていなかった。新しいものが売れるには何かきっかけが必要なのだろう。

* Sprizについて書いた記事を見つけました。

2021年3月8日月曜日

ドゥイノとトリエステ

リルケの『ドゥイノの悲歌』を初めて読んだのは高校生の時だった。しかし、先ほどまで、ドゥイノがイタリアにあることを知らなかった。

イタリア半島の付け根のスロベニアとの国境から近く、トリエステにドゥイノがあり、その古城でリルケは詩を書き始めたのだ。
 

ああ、いかにわたしが叫んだとて、いかなる天使がはるかの高みからそれを聞こうぞ? 

よし天使の序列につらなるひとりが不意にわたしを抱きしめることがあろうとも、わたしはそのより烈しい存在に焼かれてほろびるであろう。

なぜなら美は怖るべきものの始めにほかならぬのだから。

われわれが、かろうじてそれに堪え、歎賞の声をあげるのも、それは美がわれわれを微塵にくだくことをとるに足らぬこととしているからだ。すべての天使はおそろしい。

須賀敦子さんの「トリエステの坂道」を読んでから、いつかその街を訪れたいと思っていた。そこに
ドゥイノがある。 サバとリルケがいた街を歩いてみたい。アドリア海に面した美しい海辺を。