2010年4月13日火曜日

ラボのあり方

いろんなタイプの研究室がある。

ポスドクが何人もいる工場のようなラボでは、図1の遺伝子解析の実験は Aさん、図2の染色の実験はBさんとなどと分担して行うのでとても早く論文が出る。論文を書くのはボスである。でもそのようなラボからは一人でいろいろな実験ができるような研究者は育ちにくい。ボスは有名になるがポスドクや院生はパートの労働者のようだ。

牧場のように自由なラボでは、ボスはほとんど指導しないし何時に研究室に来ても文句は言われない。しかし、論文を書く時期になっての発表会で、それじゃあだめだ何をやっていたんだと叱責される。一方で別の人は画期的な成果をあげていることもある。

私が理想とするのはこのどちらでもなく、教官と少数の学生の関係が対等であるような、親密な個人経営のお店がいいと思う。


この3つのラボの形態は、昔、丸山工作先生が筋肉研究の有名な3つの研究室について書いておられたのを参考にした。