2021年10月8日金曜日

新型コロナウイルス対策のための換気システムの見直し

COVID-19の有効な感染対策は適切なマスクの使用と効率的な換気です。飲食店においても効率的な換気が最も重要です。アクリル板の設置は空気の流れを妨げるのでマイナスの効果しかありません。

多くの人が集まる場所の換気システムを見直し更新している国があります。

シンガポールのチャンギ国際空港は空調設備を新しくしたそうです。循環する空気はMERV-14フィルターを通した後にUV-C(遺伝子のDNA, RNAの吸収波長である260 nm近辺の紫外線)照射をしてウイルスを除去します。さらに、人が多い場所にはHEPA(High-Efficiency Particulate Air)フィルターを装着した空気清浄器を設置しています。CO2は500 ppm以下に抑えられているそうです。500 ppm以下という数値はすばらしいです。

ウイルス粒子を除去できるHEPAフィルターとウイルスを不活性化できるUV照射を通す換気システムが、今後の空調の標準になると思います。英国の病院の現場でその効果が確認されています。

 

飲食店で必要なのは、CO2モニター(NDIR方式)を複数台設置して、600 ppm以下になるように換気することです(500 ppm以下にするのは難しいでしょう)。グループの人数制限をするのも有効でしょう。多人数が大声で談笑すると多量のエアロゾルが放出されるからです。他の接触感染、飛沫感染を恐れた対策のほとんどは不要です。飲食にそのものによって感染することはありません。

0 件のコメント: