2021年9月13日月曜日

入口の体温測定でコロナ感染者を見つけることはできない

新型コロナウイルスに感染した人の半数以上は無症状で発熱しません。 さらに発症する場合でも、発症前から他人を感染させるウイルスが増えています。 そして、感染の多くはこのような無症状の感染者から起きていることがわかっています。一方、入院が必要であった感染者を調べて高熱があったのは30%であったという報告があります。従って、発熱でコロナ感染者を効率よく見つけることはできないのです。発熱があってもコロナによるとは限りません。

加えて、平常体温は人によって異なり、時間、運動の後かどうかなどによって変化します。日本人では平熱が35度台、37度台の方もいます。欧米では37度台が多数です。さらに、顔面の非接触体温計でどれだけ正確に体温測定ができるのかも問題です。ある500人の測定例では、80%の人が実際より低い値でした。自分で決まった時間に接触型体温計で体幹の温度を測定し、自己管理することが大切です。最近のスマートウオッチには体温測定機能がありますので常時モニターできます。


なぜ体温測定がどこでも行われているのかといえば、それをすることによって偽りの安心感を得ようとしているからとしか言えません。どこでもやっているので、やらないと感染対策をしていないように思われるからでしょう。いたるところでやっているので無意味であるとは言えなくなっているのかも知れません。

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