2022年2月9日水曜日

感染対策について思うこと(3)

✳️ 多くの県でPCR検査の陽性率が40%を超えており極めてまずい状態だ。その10分1ほどが市中の感染率だと思われる。

✳️ いくつかの県で感染者の減少傾向が見られているが、他の県ではまだ上昇している。減少している県でも高止まりの傾向が見られる。今月中は厳しい状況が続きそうだ。重症化、死亡例がこれから増加するだろう。

✳️ Covidの対策は先を読んで行う必要があるのに、オミクロン感染の当初まだ面の広がりになっていないとか言って対策を疎かにしていた。

✳️「岸田首相はワクチンの3回目接種を「1日100万回」とする目標を掲げた」。自治体の責任者に一番圧力がかかるのかな。2回接種の8ヶ月後で準備していた根拠が明らかでないが、オミクロン変異を警戒し始めた昨年の12月に接種を早める準備ができたはずだ。しかし、首相自らはそのような判断ができる能力はないので、首相あるいは厚労省の周辺にいる人が助言しなければいけなかった。

✳️ 今回使われているコロナのmRNAのワクチンは重症化を防ぐことはできるが、感染を防ぐことができない。鼻腔にスプレーするワクチンがこれまでに考案されている。最初にコロナのmRNAのワクチンを接種した後にスプレーワクチンをすることで、鼻腔の粘膜の免疫応答が強化できるという研究は有望で、人間での臨床テストの結果が待たれる。

✳️ 新型コロナウイルスであるSARS-CoV-2は、コウモリ起源だと考えられているが、他の動物にも感染することができる。これまで、ミンク、ハムスター、オジロジカ(white-tailed deer)などが話題になっている。北米のオジロジカはSARS-CoV-2に感染していて抗体もできているという。このような動物たちが人の感染経路とどのような関係にあるのかはまだわかっていない。

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