2022年2月2日水曜日

感染対策について思うこと(2)

✳️ 国立感染研が1月13日に公表した変異株オミクロン株に関する第6報には「現段階でエアロゾル感染を疑う事例の頻度の明らかな増加は確認されず、従来通り感染経路は主に飛沫感染と、接触感染と考えられた」とあり驚いた。これは世界の科学的な見解と異なり誤りである。このような見解を出しているので、社会では意味がない感染対策がいつまでも行われている。感染研の研究者は研究論文を読んでいないようだ。

✳️ 昨日、体育館でのワクチンを受けに行った。多くの人が働いていてご苦労さんだと思ったが、椅子に座っている人が立ち上がった後に座席をエタノール消毒していた。衣服にウイルスが付着していて座席に残り、つぎに座った人の服についてそれが接触感染を引き起こすことを心配しているが、その可能性はほとんどない。飲食店でもテーブルの上などをエタノール消毒しているが同様である。エタノールも人の労力もまったくの無駄である。ついでに言えば体温計はほとんどの家庭にあるので、自分で測って記入してくればよい。発熱があれば接種を延期すればよい。会場で使われていた赤外線の体温計では正確に体温測定ができないことがある。それに2回も体温測定をしていた。

✳️ 最初の2回のワクチン接種は病院で行ったが、接種後の待機を除いて待ち時間はなかった。集団接種は時間が掛かり、医師の問診があったが実に形式だけで数秒で終わった。長時間拘束される医師は報酬に見合う仕事をしているのかなと思った。

✳️ オミクロンが出てきた頃、このウイルスは弱毒化しており普通の風邪と変わらない、インフルエンザと同じレベルだという言説を何度も聞いた。そう言っていた人は、今の状況を見て同じことを言うだろうか。 調べてみたら、ある方は今も同じ発言をしていた。今日報道されていたデンマークのようにすぐに規制を解除せよと言っている人もいた。そのように言う人には事実の科学的な思考がなく、単に希望を述べているに過ぎない。デンマークは科学的根拠によって感染対策を取っている。高齢者の94%が3回目接種済みで全体でも60%を超えており、医療体制も検査体制もしっかりしている。

✳️  日本の3回目のブースター接種は遅れているので、今回の感染の波を早期に抑えることはできないだろう。接種がこれほど遅れたのはなぜだ。

✳️ PCRの陽性率が全国的に非常に高く、31日の福岡県は36.5%だった。検査を受けた人は感染の疑いがある人であるが、発表されている毎日の感染者数は、実際の感染者のごく一部だろう。

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