2011年9月3日土曜日

The Times They're A Changing

ぼくが若かった頃、ラジオから流れるビートルズやPPM (Peter, Paul & Mary)、ボブ・ディランを聴いていたとき、彼らが一体何を歌っているのかと知りたくて必死だった。学校帰りにレコード屋に行って歌詞を見たり楽譜の本を買ったりして数曲は訳していた。特にボブ・ディランの歌詞にはまっていた。PPMがディランの「時代は変わる」を歌うyoutubeの映像が懐かしい(Mary Traversは2009年に亡くなったが、If I had a hammerを歌うMaryが一番好きだった)。反抗的な人間であったぼくは「時代は変わる」の歌詞に悲しいほど酔っていた。そのころ息子であったぼくが父親という逆の立場に立っているのが不思議だ。しかし、若い人が大人の世界観や価値観に反抗するということが、いまの時代はなくなってしまったのはなぜだろう。一方で、その時代の「反抗」によって世の中は何も変わらなかったことを知らなければならない。

Come mothers and fathers
Throughout the land
And don’t criticize
What you can’t understand
Your sons and your daughters
Are beyond your command
Your old road is rapidly agin’.
Please get out of the new one if you can’t lend your hand
For the times they are a-changin’.

ラテン語やドイツ語のクラシック音楽の歌詞は聴いていてもほとんど理解できないので原語と訳を見ながら聴いている。しかし、英語の歌については、最近そのようなことをしていなかった。ところが、先週、歌詞と訳を見ながら聴いているという方の話に刺激されて、自分も歌詞のテキストをiPhoneに入れて聴いている。すると自分がいかに聞き取れていなかったのかがわかる。PPMの時代の歌は英語の聞き取りがたいへん易しい。英語の歌を聴いてほとんど理解できるようになりたいが難しいですね。それにしても歌詞が簡単にダウンロードできるのは何と便利なことか。

神戸への旅行で昔の曲を聴いたのが刺激となって古い記憶がよみがえってきた。今朝、地下鉄の駅からこの建物に入るまでの間にこのようなことを思い出したのだ。

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