2011年9月9日金曜日

ロシア共和国入国査証取得までの道のり

外国に短期で行く場合に査証が必要なことは少なくなってきた。アメリカ合衆国は電子申請が必要でこのところ厳しくなったが。今回、ロシアで開催される学会に参加するために査証が必要だった。

学会に参加する場合はロシア内務省が発行する招聘状があれば問題なくビザが発行される。ところが、手違いがあって私には招聘状が届かなかった。その場合は、宿泊するホテルからの招聘状があればよいということで発行してもらった。申請には東京、札幌、大阪または新潟の領事館に出向く必要がある。行けない場合は、代行業者に代理申請してもらう。発行まで通常1週間かかるので2度東京に行くことを考えると1.5万ほどの手数料は仕方ない。

ロシアに一人で旅行する人はあまりいなく団体が多いと思う。その場合は、日本の旅行業者が手抜かりなく書類を作成するだろう。申請にはホテルのバウチャーと旅行業者が作成した旅行証明書が必要だという。旅行代金が支払われており現地では旅行会社がすべて面倒を見るという証明である。

さて、1回目の申請は、ホテルが作成した招待状にロシア外務省が発行した6桁の数字が書いていないという理由で受け入れられなかった。7桁の数字が書いてあったが6桁の数字が書いてあるはずという。学会主催者に助けを求めたところ旅行業者に旅行証明書を作ってもらうことになり送られてきた。そこには6桁の数字があった。その書類でロシア大使館に行ってもらったが、ホテルの滞在の日程と旅行業者の書類の日程があっていないということで受理されなかった。ホテルの宿泊は実際の宿泊とあっていたが、なぜかもうひとつの書類では1日短くなっていたのである。ロシア人はおおまかですね。

何回も書類の依頼をして、最終的に送られてきた10枚目の書類で上手くいった。スキャンした書類はすべてメールの添付で送られてきたが、コピーで良いというのは助かった。日本ではコピーの書類は認められないから。東京の業者、領事館、現地のホテル、学会担当者を相手にたいへんな2週間だった。

最終的に査証がもらえるのは来週の木曜日なので、私は金曜日に東京の旅行代理店に寄って査証がついたポスポートを受け取って、土曜に横浜の学会で話をしてその日の夜に成田から出発します。手続きがあと2日遅れていたらアウトだった。ロシアに行くのは諦めるしかないという思いが頭をよぎったことが1回だけあった。

1997年にロシアに行ったことがある。そのときの様々なトラブルの経験から、今回は何があっても驚かない、これで大丈夫と思っても裏切られることがあると覚悟していたが、まさか出国前にこのようなトラブルが待ち受けているとは思わなかった。

ロシアへの航路が少したいへんです。パリに早朝着いて、乗り継いでフランクフルト経由でサンクト・ペテルスブルグのホテルに入るのは夕方になります。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

突然のコメント(質問)失礼致します。
僕も明後日から国際会議でロシアに行く予定なのですが、未だに招待状のオリジナル版が届かず、困っています。
ブログで「スキャンした書類はすべてメールの添付で送られてきたが、コピーで良いというのは助かりました。」と書かれていますが、VISA付きパスポートの受取り時にもオリジナルは必要ではありませんでしたか?
僕は「申請はコピーでよいけど、受取り時にはオリジナルが必要」と言われ、現在申請だけして招待状の到着を待っている状態なのですが。
お時間がありましたら、返信コメント頂ければ有難いです。
よろしくお願い致します。

teiichi tanimura 谷村 禎一 さんのコメント...

PDF fileのプリントアウトですべて大丈夫でした。

teiichi tanimura 谷村 禎一 さんのコメント...

招聘状は郵送で送ってきたそうです。したがってコピーはだめかもしれません。

匿名 さんのコメント...

一件目のコメント(質問)を書かせて頂いた者です。
返信コメントどうもありがとうございました。
やはり招聘状は原本である必要がありそうですね・・・
一応、明日再度電話で大使館に確認してみようと思います。