2010年10月26日火曜日

ところ変われば同じ結果は出ない

ショウジョウバエが絶食下で何時間後に死亡するかは、ハエの栄養状態や遺伝的背景などによって異なります。

ドイツで興味ある話を聞いた。ラボを引っ越してからハエの味覚学習の学習スコアが下がってしまった。原因を調べていくと新しい研究所の餌の組成が良くてハ エの絶食がかかっていないことがわかった。絶食時間を変えて調べてみたところ、20-30%ほどのハエが死ぬ条件で学習スコアが高いことがわかった。つま り空腹であるほど動機づけが強くなるのである。結局48時間の絶食条件で実験していた。

別の話。ドイツのHeisenberg研でフライトシュミレーターの研究をしていた中国からの研究者が帰国し、持ち帰った装置とハエを用いて北京で同じ実験を行った。しかしハエが学習をしない。調べたところ餌の栄養が貧弱であることが原因であることがわかり、その件で論文を書いた。年齢と経験も影響があるが何よりもエサの組成ということです。

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