2010年9月30日木曜日

CyOの "O"

Cyは翅の突然変異体です。 CyO(Curly of Oster )は、Osterさん(Bowling Green State University, Bowling Green)が1956年に報告した染色体逆位を持った系統で、第2染色体のバランサーとして用いられています。元になったはIn(2LR)Oで、これは第2染色体の左腕と右腕の間の逆位の意味です。

バランサーは、FM, SM, TMが頭につくのが規則ですが、 CyOはその規則ができる前からの名称なのでそのままなのです。他にも、Basc, Binsnとかありましたが今は使われていません。バランサーといえども交叉が100%抑制されるわけではなく遺伝子座によっては交叉が起こります。 CyOはその点で優れたバランサーであったのでそのまま使われているわけです。

違う分野で名称について同じようなことは、酵素名のtrypsin, pepsinについても言えますね。-aseで終わるという規則の適用外です。

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