2022年7月6日水曜日

勉強不足の専門家が無視しているコロナ後遺症 Long COVID

ここ数日のコロナ感染者数の増加が急激です。8月にピークになるとの予測があったのですが、7月中にピークとなりそうです。感染者が急増するのを防がないといけません。冷房により室内の換気が悪くなることが一番心配です。換気をすると冷房の効果がなくなりますが。

 

「 オミクロンBA.5による感染者数がどれだけ増加しても、入院が必要な重症者や死者が低く抑えられていれば問題はない」という専門家の意見がありました。

オミクロンBA.5に感染しても全員が元通りに快復できればその見方は正しいです。実際、感染した人の半数以上はそうなります。しかし、そうだった人が「コロナは普通の風邪より楽だった」と言ったとしても、それはすべての人に当てはまるわけではありません。

「しかし感染すると軽症であっても後遺症がある場合があるので感染しないように対策をする必要があります」 を付け加える必要があります。

残念ながら、これまで紹介してきたように、このウイルスは体内の様々な所で後遺症を残します。糖尿病、心臓病、骨粗鬆症、アルツハイマー、認知症など多様です。後遺症は感染した人の一部であり、それがわかるのは、感染してからしばらくしてからです。

 

 「少なくても若年者の感染者の症状を見る限り、すでにかぜレベルに近い 」

「BA・5の感染力は従来の派生型と大差なく、第7波をつくることはない。ワクチン接種や治療薬なども出そろい、『ウィズコロナ』の準備ができている。」

この発言は、専門家の肩書きがある二人が述べたもので、新聞にも載っていました。この二人も冒頭の発言の人と同じく、研究論文を読んで勉強していないことがわかります。

BA.5の感染力がこれまでのタイプと大差がないという報告、研究論文があるのだろうか。大差なければ増えないはずです。現行のワクチンによる免疫、以前の変異ウイルスに自然感染した免疫は、BA.5に対しては防御が低下しているという複数の論文も読んでいないようです。

このように誤った発言を掲載する報道に係る人も問題です。科学的な考え方ができるマスコミ関係者はこの国では稀にしかいません。

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