2010年11月15日月曜日

東京の朝

浜松町での班会議が終わり今日は東大でシンポジウムがある。朝8時過ぎにホテルを出てJR浜松町駅へ歩いて行くと、駅から出てきたスーツ姿のビジネスマン・ウーマンが歩道にあふれていた。その人並みを逆行して歩き、改札を通りホームへ降りようとすると階段は昇ってくる人であふれていた。列車が数分おきに到着すると階段へ向かう人のかたまりが渋滞する。都心の駅の朝はどこでもこのような有様だ。私は福岡での通勤も地下鉄のラッシュを避けている。東京でこの時間の通勤が毎日なら憂鬱だ。

本郷3丁目で降りて久しぶりに東大構内に入った。私は大学院のときにここで1年ほどを過ごしたことがある。シンポジウムの会場がちょうどそのあたりだったが、すでに昔の物理の建物は取り壊され新しい建物に置き換わっている。昔の建物にあった籠式のエレベーターがなつかしい。構内にはスタバの他にいくつかのカフェが出来ていた。安田講堂の脇の売店の品揃えはコンビニの4倍ほどの規模で、どこの大学でもやっている東大の名を冠した品々があふれていた。

昼食を食べた生協の食堂は建物も中の雰囲気も昔のままだった。やはり大学は町の中にあるべきだ。東大も昔は郊外への移転話があったがこのままで良かった。新しい建物がどんどん建っていくのであろうが、ケンブリッジのように何百年以上の建物がそのまま使われているように昔の建物も残してほしいものである。赤門と三四郎池は残るだろうが。それにしても九大は愚かな選択をしたものである。

この前会ったドイツ人は東京はエキサイティングだと言っていた。たしかに東京は無秩序だが常に新生している。空港モノレールは途中に国際ターミナルの新駅が出来ていた。 今度パリに出かけるときは深夜にここから発つつもりだ。そして、朝のパリに舞い降りる。

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