2011年8月9日火曜日

CV

c.v.(Curriculum Vitae)は履歴書のことである。ラテン語で「人生の活動表」といった意味でしょう。日本では履歴書のファームがあってそれを埋めれば良いのですが、英文では書くべき情報は決まっていますがフォーマットはありません。したがって、いかにして魅力的なcvを書くかがポイントになります。また当然、国によってその中身は変わってきます。

今回、外国籍の方を雇用することになり書類の準備していますが、日本の事務の杓子定規さにはまったくあきれます。これまでの旅費の支払いなどで同様な事務処理をしてきましたが、雇用となると事務方が要求することは細かいです。まず、履歴は元号にして小学校からの学歴を書く必要があります。日本では4月1日入学とか書きますが英語では年しか書きませんが(時には書かない)、少なくとも月を書くように言われました。どうも日本は形式を重視して、英語圏では内容を重視するような気がしてなりません。

わたしはどちらかというと履歴などはどうでも良くて生身の人間を見て判断をすればよいという感じです。私が好きでないのはコンサートのプログラムに書いてある演奏者のプロフィールです。どの先生について、どこに留学してだれの指導を受けたかが詳細に書かれているのだが、それがどうしたと言いたい。むしろ知りたいのは、どうしてある曲を選んだかなど演奏者の音楽に対する考え方だ。

葬儀の時に、その人がこの世でなした業績や受けた栄誉が述べられることがある。しかし、この世を去るとき、人はこの世での業績や成果などを持っていくことはできない。たとえ持っていったとしても何の価値もないであろう。そのようなものを一切持たないで去る人と比べて人の人生の意味と重さに何の違いはない。人は裸で生まれ、また裸で帰ってゆくのだと私は思う。



コメントが入れられるようにしましたが、反映されるまでには少し時間がかかります。

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