2011年7月24日日曜日

フランス人の食への執念

フランスでは社員食堂がない場合は、会社が昼食代を出さなければならないという法律があります。1,000円ほどのチケットが支給されるのですが、それを使わないで貯めておいて夕食のディナーにも使えると聞いたことがあります。全額が会社負担ではなく少しだけは給料から差し引かれるようです。

フレッドがいる研究所INRAでは、1500円ほどするランチが500円以下で食べられ、国が一部を負担していると聞きました。外部の人は正規の料金を支払う必要であるので、わたしは訪問者の証明を見せるか、フレッドに支払ってもらうかしていました。ちなみに学生が支払うのは300円ほどです(手続きが必要です)。初めて訪問した時は昼食チケットをもらいました。訪問者があるときはフレッドがワインの小瓶を買ってくれます。感心したのは食券には食後のコーヒーのチケットがついていて、食事の後に2階のカフェでお茶をすることです。食後に1時間(食事が1時間+)も話し込んでいる職員がたまにいて、フランス人が怠け者といわれるのはこういうことね!と納得しました。

いずれにしてもフランスの「食」に対する執念はすごいです。INRAの食堂にはちゃんとしたシェフがいて、豊富すぎるメニューがあります。メインはいつも3種類から選択、サラダ、サイドメニュー、デザートも豊富にあります。確実に太ります。ラボのメンバーが全員で食堂に出かけてテーブルについて、最後のひとりが食べ終えるまで待っています。昼食が豪華なので、ここに滞在していたI君らは、昼食のときにもらった無料のパンで夕食を済ませていました!

訪問していたアメリカ人が「フランスの昼食はすごいが、そこで行われている研究の内容はいまいちだ」という陰口を聞いたことがあります。でも、アメリカの大学のカフェテリアの食事はカロリー計算なんかしていないジャンクフードが多くてこれも困ります。

andouillette