2021年11月7日日曜日

paul kleeと天使


 いつの頃からかクレーの絵画が好きだった。2006年にスイスを訪ねる機会があった時に、ベルンに前年にオープンしたばかりのパウル・クレー・センターに行くことができた。美術館の建物は素晴らしく、じっくりとクレーの絵を観ることができた。

思想家のヴァルター・ベンヤミンが1921年にクレーの版画絵「新しい天使」を購入し、自分の部屋に掲げていて、それについての文章を書いていたという話を聴いて、クレーのことを詳しく知りたいと思った。

午前中、図書館でパウル・クレーについての書籍を10冊ほど斜め読みした。

新たに知って印象的だったのは、彼はミュンヘンの青騎士の前衛芸樹家グループに加わっていてカンディンスキーらとの交わりがあったこと。デュッセルドルフの美術学校の教授になったが、ナチスに頽廃芸術家と見なされていたため追放させられスイスに戻ったこと。さまざまな天使の鉛筆画をたくさん描いていたことである。クレーはバイオリンも得意で、モーツアルト、バッハの音楽をモチーフにした絵の作品も多い。青騎士には現代音楽作曲家のシェーンベルグも加わっていたことにも興味をもった。

クレーの絵のどこに惹かれるのだろうか。表現方法が考え抜かれていて絵がシンプルであり、心に安らぎを与えてくれるからだろうか。



 

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