2018年3月10日土曜日

インドでの新しい発見


1. インド北東部

今回、研究所に来ている3名の女子の院生と知り合いになりました。ヒマラヤ山脈の近くのインドの北東部出身の方です。インド北東部には200の言語の持つ少数民族の人々が住んでいます。日本は同調性が求められ、生まれながら茶色の髪の生徒は黒く染めることが強要される社会です。一方、インドはそれぞれが異なりながらもひとつの国を作っています。これまで私がインド北東部で知っていたのは日本軍が侵攻したマニプールだけでした。北東部の地形についても知らなかった。マニプル州イーターナガルは、インドのアルナーチャル・プラデーシュ州の州都で紅茶で有名なアッサムもある。

北東部の研究教育環境の整備が遅れているのでNCBSの研究者が現地の大学との協力関係を築きたいというプロジェクトの予算申請を行い認められた。しかし、その研究者が急死したために私の共同研究者がその事業を担当することになり、3名の院生を受け入れているという。研究所の他の人はこんなことをやっていることを知らないと彼は話していましたが、私が大学で高校生を受け入れて実験していたときと同じだと思い起こしました。皆、日本と韓国に近親感を持っていてとても優しく、ちょうど市内で開催されていた日本バザールに一緒に行きました。

2. インドと日本

昼食時に会って話をしたインド人から三十三間堂や東大寺に仏教のインド伝来の痕跡を自ら見つけた話や、芭蕉の俳句を教えてもらった。英国のケンブリッジ大学の研究所とNCBSを掛け持ちしているインド人。子供の頃は貧しい家に住んでいたそうです。そこで貧富の差についての話がほとんどでした。アメリカのことを話していて、自分たちは難民としてやってきたのになんで今は難民を拒否するのか?昔のことを忘れているとも話していました。

日本にも毎年行っていてインドの仏教が日本にどのように伝わったかを実際にお寺に行って見ているそうです。三十三間堂や東大寺にはインドの言葉が残っているそうです。後で調べてみると、奈良の大仏の建立の事業を指揮したのはインドから僧侶だったことを知った。日本の仏教は中国から伝来が多いがインドから直接来ているものがあるということですね。また彼は俳句を英語で読んでいて奥の細道を回りたいと言っていた。まさかインド人から芭蕉の句を教えてもらうとは。彼がすばらしいと言っていた句は以下のもので解説をしてもらいました。

     手に取らば 消えん涙ぞ熱き秋の霜



3. インドでの発見



インドのトイレの便器の横には蛇腹の先に小さなシャワー口がついたものが置いてあるのに気がついていましたがその用途を考えたことはなかった。RCBの研究所のトイレに行ってみるとトイレットぺーパーが置いてないのです。困ったなと思っていて気がつきました。それが手動式のウオッシュレットだということを。使ってみると冷たい水が生きよく良く出て気持ち良かったです。問題は残った水分をどのように除去するかですが、事前に考えていて部屋にあったトイレットペーパーの切れ端を持っていたので大丈夫でした。バンガロールの宿舎のトイレはトイレットペーパーがいつも置いてあったので気がつかなったのです。それにバンガロールの新しい研究棟のトイレは近代的なものでした。高級ホテルなどのトイレには手動式のウオッシュレットはありません。ところが、帰りにニューデリー空港のトイレを見たら手動式シャワーがありました。

もうひとつの発見はインドのワインが美味しいことです!





0 件のコメント: