2021年7月17日土曜日

ワクチン接種の効果

コロナウイルスSARS-CoV-2のワクチンは、Pfizer–BioNTech, ModernaのmRNAワクチンの一人勝ちの状態です。残念ながら他社のワクチンでは変異ウイルスに対しての感染予防効果が低いです。日本ではワクチン接種のスタートが遅かったのですが、そのお陰でこの2種のワクチンのみで接種が行われました。

 購入していたAstraZenecaのワクチンを台湾、インドネシア、タイに供与していますが、デルタ変異ウイルスに対する効果は低くなります。


ワクチンの1回接種が国民全体の40%を超えれば感染者が抑えられてくるという伝聞情報を首相が述べています。それは厳格なロックダウンを行なっている状態で、アルファコロナウイルスによる感染が拡がっていた英国、フランス、ドイツの事例からの推測です。首相周辺から出てくる見通しはいつも甘く外れます。


今の日本の接触制限は緩く、感染力が強いデルタウイルスが拡がっている状態では異なります。デルタはワクチンを2回接種して2週間が経過しないと感染が防げません。

おそらく、2回接種が全国民の50%を超えないと感染は抑えられてこないでしょう。現在、日本は20%ですから、ワクチンの効果が出てくるのは秋になってからでしょう。

65歳以上の高齢者の2回接種率は55%となりました。したがって、今の感染は65歳以下の人で拡がるので死亡率は低くなるでしょう。しかし、死亡者が少ないから何もしなくてよいという意見は暴論です。
65歳以下の人も重症化しますので医療の対応が必須です。

これからの問題はワクチン接種をしない人の割合です。接種をためらっている人は接種後の死亡事例を心配していると思います。ワクチン接種後に死亡した例について国が詳細に説明をしないと納得されないでしょう。

 

 

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