2014年1月18日土曜日

年の初めに

しばらく更新が止まっていました。昨年の秋はイタリアでの学会にも参加し、年末にはインドから研究者が来日し、一ヶ月ほどの共同研究を行った結果、新しいテーマでの研究を始めることができました。

最近の日本の諸状況の根底にある問題は、日本人が歴史から学んでいないことにあると思います。先の戦争が終わったときにすべての書類を焼き捨てるように命令し、為政者の責任を問うなと命じた国ですから、その時から歴史に学ぶことを放棄していたのです。原発と沖縄の問題は犠牲の上に成り立っている我が国の構造を示しています。しかし、このような状況に悲観することなく今年も新たな気持ちで臨みたいと思います。


年明けにラボで「ガレット デ ロア」を楽しみました。 galette des roisとは「王様のお菓子」の意味で、フランスで、新年に家庭などで人が集まった場で行われる行事です。パイの中にフェーヴとよばれる小さな陶器でできたオモチャ?が入っていて、それが入っているのが当たれば王様か王女様になれるというものです。私たちのラボでは3年前から始めました。

きっかけはデパートのフランスのパン屋さんで galette des roisを見つけたからです。わたしは実際にフランスで食べたことはなかったのですが、話に聞いていたのです。日本で売っていることを知らなかったので喜んで買ってきました。

福岡でも毎年、別の店で galette des roisを買えるほどですから、日本でも少し知られてきたのでしょう。日本ではフェーヴを最初からパイの中に入れないで、切ってから入れるようになっています。知らないで咬んだらたいへんなことになるからでしょう。お店で買うと、金色の王冠とフェーヴを別につけてくれます。

当ラボでの他の恒例の行事には、フォアグラ・チーズとワインパーティがあります。最初は、フランスから訪問者が来た時にいろんな種類のチーズを買ってきてくれてやったのですが、ここ数年は私がパリに行ったときにチーズ専門店で買ってきたものでしています。でも、このラボに来て強烈な匂いのチーズを食べさせられるのはちょっと拷問かもしれませんね。


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