6度目のバンガロール滞在はこれまでと違うことがある。まず、定年退官して公務出張ではないので、余裕ができてこれまでは気にとめなかったことにも気がついて調べたりしていることである。2つ目はこれまでは研究所の敷地内のゲストハウスに滞在していたが、今回は少し離れたゲストハウスである。朝は3種類ほどの鳥の不思議な鳴き声で目がさめる。
宿舎があるマンダラと研究所の間はシャトルバスで移動している。20分ほどの移動時間にインドのカオスが体験できる。バスはとても古くて10年は確実に経過していて、座席のクッションはなくドアの開閉は乗り降りする人が手動で行う。ところどころ舗装していない所を通る時の振動は日本では体験できない。それにかなりのスピードで飛ばす。車同士、バイク、人とすれ違う時はほとんどスペースがない。
通りには人が溢れていて、小さな店が並び、野菜や果物、花を売る屋台も並んでいる。工事が行われている場所も多い。手提げ鞄を頭の上に乗せてすいすいと歩く女性もいる。立派なスクールバスに加えて、トラクターの荷台あるいはトラックの荷台に子供たちが詰め込まれて走っているのを見かる。子供達のスクールバスなのでしょう。公園では健康のために歩いている人がいる。
数日たって、バスの他にバギーが利用出来ることがわかった。研究所とゲストハウスの間には農業大学の広大な農園があり、外部からは入れないように管理されている。宿舎の敷地からいったん外にでて、狭いゲートから農園の敷地に入ったところに電動のバギーがやってくる。15分ほどで研究所に到着する。この移動手段がわかってからは朝にはバギーを利用するようになった。
ゲストハウスの敷地から狭い守衛門を一歩出ると、道の真ん中でノライヌさんがこのように寝ていてじゃまである。野良犬が道路の上で昼間に寝ているという行動は、他の国では見たことがない。起きているときは前から駆け寄ってきたり、後ろからしばらく付けてきたりするけど無視しています!奥に見える人は朝に大声を出して通りを歩いて野菜を売っている!早朝、ゲストハウスの部屋にいて奇声が聞こえて何だと思っていたのですが、物売りだと判明しました。お花を売っている人もいます。
住宅地を歩いて狭いゲートをくぐり農場の敷地に入って振り返る |
道を歩いていて家の玄関の前にチョークで綺麗な模様が描かれていることに気がついた。パターンが家によって毎日すべて異なっている。このチョークアート 調べたところ「コーラム」 というヒンドゥー教の風習で、家庭の幸せ、「魔除け」を祈って描かれるヒンドゥー教家の女性の日課なんだそうです。代々描かれてきた模様が母から娘へと受け継がれていくそうです。